患者さんからの質問(湿潤療法に変えたら浸出液が多くなりましたが大丈夫でしょうか?)
患者さんからの質問40代女性(左上腕Ⅲ度熱傷)
【現病歴】
調理中に衣服に引火し左腕にヤケドをした。近くのクリニックを受診。石鹸洗浄+フィブラスト・バンコマイシン軟膏+デルマエイドで治療していた。しかし皮膚移植が必要だと言われたため、ネットで調べて当クリニックに来院された。
【既往歴】
なし
以下、患者さんからの質問です。
Q、今まで治療から湿潤療法に変えたところ、液が多くなった気がしますが大丈夫でしょうか?
【受診当日 受傷43日目】
【質問をいただいた日 受傷50日目】
A、今まで行われていた熱傷治療から湿潤療法の治療に変えると、浸出液は多くなります。
いま使われている軟膏や治療材料によって、傷の表面は固く乾燥気味になっています。その状態から湿潤療法を行うと、傷の表面が生き返るため、そこから活発に浸出液が出てくるようになります。そのため、以前にくらべて液が多くなりますが、問題ありませんのでそのまま様子を見て下さい。