今日の症例 (上皮化間近のハイドロコロイドによる出血)
ハイドロコロイド被覆材10ヶ月乳児
10月8日にテーブルのコーヒーに手を伸ばして落とし、顏にヤケドを負った。
近くの総合病院と皮膚科クリニックを受診し、当クリニックを受診された。
当クリニックではハイドロコロイド包帯を使用。1日1回交換していた。
10月12(受傷4日後)、顏の大部分が上皮化したため、まだ治りきれない部分のみハイドロコロイド被覆材を貼り様子をみていたが、キズが上皮化してくるに従って出血してしまうがどうしたらいいですかと御相談があった。
ハイドロコロイド被覆材を剝がした時に出血した箇所。
ワセリンを薄く塗り、そのうえからハイドロコロイドを貼った。
上皮化するにつれて粘着部分が増えるとともに、上皮化した皮膚は薄いため、ハイドロコロイド被覆材を交換する時に出来立ての皮膚が剥離してしまうことがある。その時はハイドロコロイド被覆材を貼る前に、ワセリンを塗って粘着を弱めて使用すると良い。
※以前の湿潤治療ナースのブログも参考にしてください。
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