患者さんのひと工夫 (1人で背中のズイコウパッドを交換する方法~シャツに糸で印をつける~)
ズイコウパッド60代男性(背部粉瘤)
【現病歴】
背中の粉瘤。近くのクリニックで手術をして1週間後に抜糸をしたが、帰宅後に出血して傷が開いてしまった。奥様が看護師で湿潤治療について知っていたため、当クリニックを受診した。
【医師の説明】
背中は脂肪の層が厚く、肩甲骨はよく動く部位なので、血液がたまったり傷が開いてしまうことはよくあることです。同じように縫い合わせるとまた開いてしまうので、このまま湿潤治療で治していきましょう。
以下、患者さんのひと工夫です。
数週間ほど奥様が家にいないため、ご自身で交換できる方法を考案されていたので紹介したいと思います。
ひとりで背中にパッドを当てる工夫も参考にして下さい。
背中に8㎝の離開創。
浸出液が多いことと、傷が閉じるまで時間が掛かることから『ズイコウパッド』を使用しました。
婦人用の伸縮シャツのパッドが当たる位置に黒い糸で印をしています。
(シャツが汚れないように糸の上をフィルム状のもので覆ったようですが、ズイコウパッドの吸収力が良いために必要なかったとのことです)。
ズイコウパッドとシャツは両面テープで固定していました。